大都市ダニーデンとゴールドラッシュに沸いたセントラルオタゴ地方を結ぶ大動脈だった国鉄の廃線跡が、年齢や経験を問わず、あらゆるサイクリストに楽しまれる「レールトレイル」として生まれ変わりました。NZ南島らしい大草原の心地よい風の中、懐かしき鉄道の史跡が残る全長150kmを3日間かけて楽しむ、一生忘れることがない大感動のサイクルツアーです。

まずはクイーンズタウンからレールトレイルの起点クライドまで専用車で移動。クライドからは未舗装の廃線跡をマウンテンバイクに乗って、四季折々の沿線風景を堪能しながら、美しい大自然をそよ風で感じながら進んでいきます。一般車の通行が禁止されているので交通事故の心配もなく安全。非力な蒸気機関車が走れるように勾配も緩やかで、自転車でも無理なく走れます。駅の遺構だけでなく、トンネルや橋梁など非日常の鉄道遺構も保存されていて、鉄道好きにも楽しめる、とてもユニークなサイクリングツアーです。道中は、雰囲気の良い昔ながらのパブやレストランでランチや休憩を取り、一世紀以上も地域の歴史を支えてきた田舎町の小さなホテルに泊まります。最後の締めくくりは、現在でも鉄道営業されているプケランギからタイエリ渓谷鉄道に乗車して、一路、大都市ダニーデンへ。

スコットランド移民が持ち込んだ石造りの中心市街地が有名なダニーデンでは、近郊のオタゴ半島での希少なアホウドリや南半球でしか見られないペンギンなどの野生生物観察ツアーなど、お客さまのご希望に応じて追加手配のアレンジが可能です。

1887年から建設が始まったNZ国鉄セントラルオタゴ支線は旅客貨物取扱量の減少とモータリゼーションの発展により1990年に廃止され、線路や枕木は撤去されました。1992年にはNZ政府自然保護省が廃線跡を購入し、翌年レールトレイル基金が設立されて、町おこし振興事業として廃線跡の整備が進められることになりました。整備が完了した2000年にはレールトレイルが一般開放され、現在は年間15,000人以上のサイクリストが楽しむ、NZで最も人気のあるサイクルツアーです。2010年に始まったNZ政府の「ニュージーランド・サイクルトレイル」整備事業の先駆けになりました。タンケンツアーズでは、2001年10月から政府から営業許可を取得し、このサイクルツアーを運営しています。