オーダーメイド個人旅行の作り方
みなさんの旅行の主題(テーマ)は何でしょうか? みなさんはニュージーランドに来て、何をしてみたいですか? 何を見たいですか? 何に期待していますか? 「あれも!」「これも!」って考えたら旅行の日程と予算が足りなくなってきてしまって。。。そんな方は旅行会社のパンフレットに載るような自分オリジナルな旅行の題名を考えてみてください。
例えば、、、「南アルプスと世界自然遺産の絶景を見に行く!」「人里離れたワイルドなニュージーランドが見られるハイキング!」「ペンギンやアザラシなどの野生動物を近くで見たい!」というような感じで構いません。
ガイドブックを見ながら、やってみたいことを書き出して、“やってみたい気持ち”が強い順に番号を振っていくと良いかもしれません。題名とやってみたいことが決まると、旅行の時期やどの都市に行ったら良いのか?など、私たちもアドバイスしやすくなります。
旅行の時期は?
春(10月~11月)
子羊が産まれて日差しが長くなってくる季節。春の花が咲き出し、南アルプスの残雪が青空に映えるのもこの時期です。11月に入ると人気のルピナスやマウントクックリリーなどの花が見頃。航空券がお買い得で、観光地も空いていて静かなニュージーランドを満喫できます。
初夏(12月~1月)
日没が午後9時半ごろと、トレッキングなど夏のアウトドアに最適な時期。ミルフォードトラックやルートバーントラックなどのロングトレイルでは高山植物のお花畑が見られるのもこの頃です。NZ人の長~い夏休みに重なるので、観光地は人が多いかも。日本へスキーに訪れるキウィが多いのでフライトは混雑気味で航空券が高値なのが玉に瑕です。
盛夏(2月~3月)
気温も高く(といっても最高気温25℃くらい)、観光にもアウトドアにも最適な季節。トレイルランニングやサイクリングの大会が数多く行われるのもこの時期。日本の年度末なので、有給休暇を取るのはちょっと難しい人が多い(?)けど、夏のNZを味わえる穴場の時期です。
秋(4月~5月)
ワナカやアロータウンでは、4月中旬~5月上旬が紅葉・黄葉のベストシーズン。太陽の高さが低いので、草原が黄金色になり、日の出・日の入がとても綺麗です。そろそろトレッキングの季節は終わってしまいますが、夜の時間が長くなるので星空観察に最適。観光地も比較的空いていて、航空券代も低めです。5月中旬から6月中旬は天気の悪い日が続きます。
冬(6月~9月)
特に7月下旬から9月上旬は雪質も良くてスキーに最適。ちょっと寒いけど、スキーリゾート以外の観光地はどこも空いていて航空運賃も安め。キリッと晴れた冬の日の南アルプスは綺麗です! 平地では雪が積もることはほとんどありません。日の出が午前8時ごろ、日没は午後4時ごろで、昼間が短いのが難点。その分、星空観測には絶好のタイミングです!
旅の期間は有給休暇と相談?
ニュージーランド南島は北海道と九州を足したくらいの大きさ。思ったより大きいです。
これ、多くの日本人旅行客が見逃してしまう盲点なのです。。。例えば、クイーンズタウンからクライストチャーチまでは約500km。日本だと東京から神戸までの距離に当たります。たくさんのことを詰め込みすぎてしまうと、「ニュージーランド旅行は朝から晩まで移動ばかりだった!」ということにもなりかねないので、注意してみてくださいね。
各地の見所やアクティビティを楽しもうと思ったら、移動時間も考えて、最低でも国内に6泊は欲しいところ。土曜日の夜に日本を出発して、翌週土曜日の早朝のフライトで帰国すれば、6泊8日(+機内1泊)。日曜日にユックリと旅の疲れを取って、月曜日から仕事復帰ということも可能です。
旅の予算
大手旅行会社の8日間の公募ツアーは2人相部屋で1人あたり40万~50万円。山小屋泊の長距離トレッキング(ロングトレイル)やハイキングを主にした公募ツアーは8日~11日間で60~75万円が目安です。
このうち、日本からニュージーランドへの航空券代が往復約15~25万円。旅行の時期や購入タイミングによって料金が変わります。
個人旅行プランでは、ホテルのグレードや行程、どのようなアクティビティをするかで予算を抑えることができます。3人以上の友人どうしで旅行すれば、専用車を使ったプランが行程も楽々・時間節約・専属ガイド付・時間に融通が利いて・スーツケースの移動も簡単で、お値段も大手旅行会社の公募ツアーとほぼ変わりません。
2人以下では公共交通機関利用プランがお得ですが、少しフットワークが重くなります。1日だけとか、必要なところだけ、専用車を利用するのも一つの方法です。これだけで、見られなかったところが見られて、1日短縮できたりします! 余った日程で他の町までついでに見られるかも。
ニュージーランドは都市間や観光スポット間の距離が遠いので、移動が多くなりがちです。都市間の移動があると交通費もかかって予算も高くなりがちです。もし、予算と時間に限りがある人は思い切って一都市滞在型のその町に住んでいるような旅のスタイルはいかがでしょうか? 私たちが拠点とするクイーンズタウンには、皆さんを満足させる数多くのアクティビティがありますよ!
宿泊施設のグレードは?
どのような宿泊施設を選ぶのかで、旅の印象も予算もガラッと変わってきます。郊外にあってプールやテニスコートなどを備えたリゾートホテル、客室にキッチンなどがあるコンドミニアム(NZではアパートメントと言います)、日本人旅行者にはお馴染みのホテルから、小規模でアットホームなB&B、駐車場が付いたモーテルという比較的安価な宿泊施設から、相部屋が基本のバックパッカーズ(ユースホステル)まであります。
近年はコロナ禍で個室が好まれることもあり、相部屋が基本のバックパッカーズ(ユースホステル)は減少傾向にあります。その代わり、ホリデーパークのキャビンや、シャワー・トイレ共用のホテルなどが安価に利用できておすすめです。
どのような現地サービスを申し込みますか?
「初めての海外個人旅行だから心配」という方と「ニュージーランドの常連だから、飛行機の乗り換えやホテルのチェックインは全然大丈夫!」という方では、必要な現地サービスは違ってくるはずです。
考えられる現地サービスの中から、どのようなサービスが必要で、どのようなサービスが自力でできそうか、いろいろな場面を想定しながら考えてみてください。申し込む現地サービスが増えるほど、予算も必要になってくるので、お財布(や家庭の財務省)とも相談が必要ですよね。
- 国際線航空券(日本~ニュージーランド)の予約・手配
- 宿泊施設の予約・手配
- 宿泊施設チェックインのアシスタント
- 移動の予約・手配(日本語ガイド付き専用車の手配、公共交通機関の予約・手配、空港から宿泊施設までの送迎サービス、空港での乗り継ぎアシスタント(遅延・欠航の時に心強いです!))
- アクティビティや観光(日本語ガイド付き専用車の手配、定期観光バスなどの予約・手配、各種アクティビティの予約・手配など)
- レストランの事前予約、レストランへの送迎サービス
- 緊急時のサポートや通訳サービス
例えば、旅の前半は専用車で様子を見つつ、日本語ガイドに町の情報を聞いて、慣れてきた後半からは自分たちで行動してみたい!というのは良いアイデアだと思います。
私たちの住むクイーンズタウンは町の大きさもこぢんまりしていて、安全安心です。初めての海外、初めてのニュージーランドの方でも楽々適応できますよ! ぜひ、クイーンズタウンから夢のニュージーランド旅行をはじめてみてください!